
開発製品紹介
TCG用大型減速機 NSPシリーズ(2022年10月発売予定)
TCGローラピニオンの大型枠番である3212・4012型に対応した差動式減速機。
内部ギアにはトロコイド歯形を採用しTCGシリーズの最大使用荷重に耐える強度を持ちながらも、低バックラッシ(1~2arcmin)であり高精度位置決めが可能です。
出力軸には高精度クロスローラベアリングを採用し振れ精度と軸荷重は高水準です。
本体はローラピニオンをダイレクトに取り付けられる出力形状となっており、装置への組み込みを考慮したフランジ形状と予圧調整用の長穴が標準仕様となっています。
またグリース封入式のため、定格寿命までメンテナンスフリーで使用可能です。



ボール直交機構 BUシリーズ(特注対応)
マイタギアに代わる小型直交歯車です。
入力軸に配置されたボールと出力軸球状部に創成された溝が噛み合う等速カム機構による転がり接触であるため低騒音かつ高効率です。
かみ合い部は予圧をかけることが出来る構造となっており、バックラッシの最小化が可能です。
出力軸は両軸出力レイアウトも可能です。


TCG潤滑供給システム TLSシリーズ(2022年6月発売予定)
TLSで使用している固形潤滑剤は特殊な多孔質樹脂に高粘度潤滑油をTCGシステムに合わせた適正量を含侵しており、
この含油樹脂とピニオンローラとの接触により接触部の表面に適量の潤滑剤を供給します。
ピニオンの回転により全ローラに潤滑剤が塗布され、ローラピンとラックとの噛み合いにより歯面に油膜を形成します。
これにより初期給油、追加給油が一切不要のメンテナンスフリーを実現しています。


TCG潤滑供給システムTLS効果検証
試験環境、運転時間(ピニオン100万回転)を同一条件としてTLSを使用、未使用の歯面状態を比較。
両者ともに運転前にローラ及びラック歯面を完全脱脂して潤滑剤は塗布せずに運転を実施。
TLS使用時:グリース塗布時と同様に歯面表面に油膜が形成されており、歯面に摩耗無し。

TLS未使用時:ローラと歯面の金属接触によりフレッチング摩耗が発生し赤錆が発生。

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